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環境教育を行う学生団体ByeByePlasticBagsTokyoで活動する屋良帆孝さんにインタビュー!

インタビュー第3弾は、環境教育を行う学生団体ByeByePlasticBagsTokyoで活動するID22の屋良帆孝さんに話を伺いました!

 NGO ByeByePlasticBagsは、インドネシアのバリ島に住む姉妹2人が、島のプラスチック汚染を解決するために、10歳と12歳の時に設立したユース団体。今では世界各地に50の支部を持つグローバルなイニシアティブとなっています。その東京支部で活動する屋良さんが考える環境問題とは、アクティビズムとは、そして私たちにできることとは何か、お聞きしました。



Q1. 屋良さんはどのような活動をされていますか?

 ByeByePlasticBagsTokyoという団体で主に環境教育をしています。元はバリで設立された団体で、その東京支部で活動しています。


Q2. 具体的にどのような活動を行っていますか?

 月に1回学習施設を借りて、学生向けにプラスチック汚染の現状や学生の環境活動のやり方などについて話をするワークショップを開いています。1月から始めたので、コロナの影響でまだ1回しか開いていないですが、開催するときはSNSで告知しています。あとは、他の環境団体のイベントに呼んでいただき、ゲストとして話す活動もしています。


Q3. いつからその活動を始められたのですか?

 団体として活動しだしたのは2018年秋ごろ。東京支部の現リーダーが、団体を始めた女の子達とバリで出会いインスピレーションを受け、高校が同じで友達だった僕に「一緒に立ち上げない?」と声をかけてくれました。それがきっかけで一緒に東京支部を設立しました。


Q4. ICUには、アクティビズムをやりたいけど不安だったり、どこから始めればいいか分からなかったりする学生がいると思います。屋良さんが活動を始めようと思ったきっかけや、始めた時の気分を教えてください。

 モチベーションは、自分のスキルアップにつながることでした。環境に関する知識や、外部と連絡をとるスキルを得ること、ゼロから組織を作り運営することを経験できることに魅力を感じました。最初はサポートも何もないので、何をやればいいかわからなかったのですが、その分プレッシャーもなく、自分の思うように出来ました。やりたいと思ってやっているので、負担を感じずに楽しめました。

最初の頃は部活もやっていたので、あまり力を注いでいなかったんです。学校と部活と団体の三つを両立しようという感じで。だけど、去年の夏に休部して、活動に力を入れるようになってからは、勉学とこの活動の二つを両立させて頑張ろうという方向に切り替わりました。そこから色々な学校にたくさんメールを送ったり、他の団体の人にコンタクトをとったりしました。


Q5. どんな時にやりがいを感じますか?やっててよかったと思う瞬間は?

 開いたイベントに人が集まったり、他団体のイベントに招待されたりした時にやりがいを感じます。団体の知名度や実績を上げるのが自分の中の目標になっているので、イベントに招待されるほど知名度があり信頼されている団体になっていると感じ、やっててよかったと思います。


Q6. 活動したことで気付いたことはありますか?

 環境問題の難しさと面白さです。環境問題はシンプルに、「これをやめればいい」という主張で済むような問題ではないと、教育する立場として感じます。例えばプラスチックを使わないようにするって言っても、リサイクルがいいのか、全く使わないようにするのがいいのか、代替品として何を使うのか、代替品は環境にいいものか、色んな事を考えて調べたうえで、環境にいい行動を提示しないといけない。経済的なことも、科学的なことも、文化的なことも考慮しないといけない。環境問題の多面性は面白いと、勉強していて感じますが、同時に解決策がシンプルではないのが難しいです。

 でも、このように活動することは、自分の人生を豊かにすると感じます。部活の運営であっても、どんなことでも力を入れられるのであればそうです。自分しかやっていないこの活動に誇りをもって取り組むことで自信にもつながるので、やるに越したことはないと感じます。





Q7. ぜひICU生に知ってほしいことは何ですか?

 プラスチックよりも、消費活動を減らす方が大事。プラスチックをなくすと言っても、そこら中にあるから難しいです。だから、何を使っていいか、何を使わないようにするか、いちいち環境負荷を考えるのは結構複雑です。でも、環境に興味ない人が調べて実行することはないだろうから、消費を抑えることがベストです、それは絶対環境に優しい活動だと思うので。


Q8. 社会に訴えたいこと、伝えたいことはなんですか?

 環境問題が重要なことであると同時に、いかに難しく、議論のしがいがあるものか、理解してもらうことが大事です。環境に関する議論が生まれることで、意識の向上が期待できると思います。


Q9. 環境問題に取り組むことの楽しさは?

環境問題に取り組む人が共通で言うことは、人と人との繋がりが生まれることです。僕らの団体が参加するイベントによくいる、同じ意識を持つ同年代の団体の人と、話ができたり、知り合いになれたりするので。コミュニティーのなかで繋がりができることをすごく感じて、環境を良くするだけでなく人間関係が生まれる魅力もあると感じます。


Q10. これからやっていきたいこと、挑戦してみたいことなどがあれば、教えてください!

 団体として色々な学校に招待してもらい、授業時間を使って学生に発信できるような機会が欲しいです。その際、ターゲットを環境に興味のある人だけに絞らないでいきたい。実際に活動するのに興味があるけどやり方が分からない人に行動を促すのが目標なので。そういう人たちにアプローチできる場は学校くらいしかないじゃないですか。そんな若者がいる環境でワークショップやレクチャーをさせてもらえるくらいの団体になりたいです。


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