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Table for Twoメンバー児玉実央さんにインタビュー!


Table for Two 2019年 ICU祭 出店の様子(フィリピンのビビンカ菓子とスリランカのチャイを提供)



アクティビストインタビュー第2弾では、世界の食糧・貧困問題に取り組む活動をしているアクティビスト、児玉実央さんのお話を聞かせていただきました!「食」という私たちの生活に密接に関わっていることから、グローバルな社会問題に取り組むとはどういうことか、お聞きしました。ぜひお読みください。



Q1. 児玉さんはどのような活動をされていますか?

 Table for TwoのICU支部で活動しています。Table for Two (TFT) はヘルシーなメニューを考案し、それを学食として大学内で提供しています。その利益の一部(1食につき20円)を寄付金として発展途上国(ケニア、エチオピア、フィリピンなど)に送り、子供達に学校給食として提供される仕組みです。他大学や企業でも導入されています。

 また一般社団法人Voice Up Japan ICU支部で副代表もしています。Voice Up Japanは日本社会における様々な社会問題に目を向け、声を上げていく団体です。


Q2. Table for Twoでは具体的にどのような活動なのですか?

 Table for Twoは、先進国の過食の現状と、発展途上国の飢餓の現状に同時に向き合うシステム。学食でヘルシーにこだわっているのは、過食に悩んでいる方に食生活を見直してもらい、より健康的な生き方を推進するためで、その学食に寄付金を付け加えることで途上国の栄養不足問題解決に少しでも貢献できます。最初知った時は、「ナイスなアイデア!」って思いました(笑)。

 イベントも2~3ヶ月に1回ほどのペースで開催しています。例えば、バレンタインの時にフェアトレードのチョコレートを使ってクッキー作りをしました。フェアトレードとは一体何かを紹介することで、なぜ大事なのか知りつつ、実際フェアトレードチョコレートを使って食べることもできて楽しいと感じられる。さらに次スーパーに行ったときにフェアトレードの商品を見たら、TFTのイベントで知ったことを思い出して、一度立ち止まってから買うようになれば嬉しいなって思います。


Q3. 活動を始めようと思ったきっかけを教えてください。

 Table for Twoは1年生の春学期の終わりに入部し、本格的には1年生の冬学期から2年生の冬学期までの期間、副代表として活動していました。入学当初は、社会問題(貧困問題やフードロス)に取り組むような団体にとりあえず入ってみたいと思ってて、Table for Twoの「食」という身近なところから始められるところに魅力を感じました。食べることが大好きで、それに関わりつつ社会問題にも関われるのはいいなと思って。みんな食べることは基本好きだし、「食」は毎日の生活に密接に関わってるから魅力を感じます。


Q4. 始めた時はどんな気分でしたか?

 最初は分からないことが多く、少しずつ活動への関わり方をミーティングを通して慣れていったって感じです。例えばガッキ(学食)メニューはどこから考えればいいのだろうとか。団体がどういう風に動いていくのか分からないと自分から勝手に動きにくいので、少し最初は手こずったけど、自分の好きなことに関われたのは嬉しかったです!最初の数か月はみんなを見ながらフォローして、段々分かってきたら積極的にいけますね。でも副代表になってからは立場上、みんなの見本となりながら、みんなと関わるようになり、そこから本格的にかつ積極的にやっていく感じに移り変わったかな。やっぱり団体の人達と関わらないと見えてこない部分もあるし、やればやるほど見えてくるから、継続して活動すること、分からないことは聞くことが大事だと思いました。


Q5. 活動していて、どんな時にやりがいを感じますか?

 「ガッキメニューを食べたよ!美味しかった!」って声かけてくれるところとか、イベントでは「こういう食の関わり方知らなかった!また参加したい!」と言ってくれるとやりがいを感じます。メンバーじゃない学生やイベント参加者の言葉はすごいパワーになります。あと毎年ICU祭で屋台を出しているんですが、ICU生だけじゃなくて三鷹のコミュニティの方が来てくれるから、そういった大人の方が「学生ってこうやって国際協力やってるんだね、素晴らしい!」と言ってくれると嬉しいし、体験談を教えてくれると、繋がりを感じて面白いなと思います。


Q6. 活動したことでわかったこと、気がついたこと、ぜひICU生に知ってほしいことは何ですか?

 やっぱり女子が多いってところかな…「食」がどうしても女子に結びついてしまっている意識がICUにもあるのかなと思いました。確かにICUは女子率が高いけど、もう少し男子にも食を通して活動できる魅力に気づいて欲しい!(他大学のTFT支部には男子もいるよ!)

 あとは、みんな最初は「食べるのが好き」という理由で入部したりするけど、そこからガッキメニューやイベントを企画することを通して、自分の体の健康や食へのありがたみ、食にまつわる社会問題(例えば環境問題)について話し合うことで気づきが広がる。そうやってどんどん視野が広がる感じがします。だから、一つの好きなことからどんどん自分に何ができるだろう、ということに結びつけることができたら良いと思いました!

言葉だけじゃなくて行動するのがアクティビズムかなと思ってます。大学生は一番自由に好きなことができる立場で、4年間を有意義に使うためにも今やれることを考えるのが大事です。最初はどこからどうやっていけばいいか不安や疑問に思うことがあったけど、団体に入ってみんなでやっていくことで自分がどう関われるか気付けるし、力を合わせてやっていくことで大きなものに広げていけるから、恐れないで興味があることから積極的に挑戦していってほしい。「みおってすごい活動しててついていけない」とか言われる(笑)けどそんなことない。みんなでやって出来ることだし、一歩出せば慣れていくから、やってみないと分からないと思います。


Q7. 社会に訴えたいこと、伝えたいことはなんですか?

 人間が作ってしまった貧困問題と南北における格差問題は人間が一緒に集まって社会として解決していかないといけない問題だと思います。みんなで力を合わせれば、不可能と思うようなことを少しずつ解消していけます。例えばTFTの学食を一回食べるだけで、一人の子供が今日もお腹すかせて学校を過ごすことなく、給食を1回食べられる。身近なことから始めて、みんなでやっていくことでどんどん支援の輪が広がっていくし、自分変われたなって少しでも思えると嬉しいです。無理にやると自分に押し付けてしまう感じになって続かないと思うから、やっぱり好きでやりがいをもってやっていくのが、一番ベストだなって思いました。なのでみんなで力を合わせよう!そして「社会問題」といった言葉に恐れず、一緒に考えて話して行動していこう!



2019年 10/7~11/20 開催されたおにぎりアクションの時

(おにぎりアクションとは🍙おにぎりとの写真をSNS投稿するだけで給食が5食分も届けられるシステム)


Q8. 何か一つ、自分が普段からできることってありますか?

 そうですね、少しTFTの格差問題とは外れますが、私が環境問題に取り組もうと最初考えた時、スーパーに持っていくエコバッグは、スーパーのみならず絶対にどこ行っても持っていくことを心がけます。小さくまとまるから持ち歩きも便利だし。小さいことだけど、袋の削減になるし、最近だとレジ袋お金かかるし、色んなメリットあるから続けていこうと思って。こういう風に小さいことから始めるっていうのは良い習慣として身についていくと思います!


Q9. これからやっていきたいこと、挑戦して見たいことなどがあれば、教えてください!

 Table for Twoをまだまだ知らない人もいるので、もっと私たちの活動を知ってもらえるように宣伝して輪を広げていきたいです。(今ビデオ作成に取り掛かっているから、是非見てください!) あとは「食」には多くの社会問題が絡んでいるから、そういったテーマ別のイベントなどもどんどん開催していきたいです。これからもTFTを通してだけでなく、もっとみんなに身近な入り口から社会問題に気づいて行動してもらいたいです!



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